気ままにロンドン生活♪(2017/10~)

ロンドン生活のこと、アロマセラピーサロンのこと

ロンドンで何するの?という質問について

今日は午後から雨降り&とても寒いということで外出の予定変更で、家にいることにしました(><)

THE お出掛け!という感じで、心ときめくような外出は最近全然してない。。。明日は晴れるようなので出掛けたいなぁ~;;

ロンドンで何するの?という質問

渡航前に色んな人から聞かれたこと。ロンドンに行って何するの?

自分でもいろいろと考えていて、候補はいくつかありました。

 ・フルタイムやパートタイムで仕事をする(ビザ的に就労OKなので)
 ・英語を学ぶため、語学学校に通う
 ・趣味を深く学ぶため、専門学校に通う
 ・専業主婦をする


ただ考えれば考えるほど思ったのは、まだ暮らす土地にも行っていないのに、そこで何をするか決めるのは時期尚早なんじゃないかということでした。
だからあえて何をするか、確定させずにこちらに来ることにしました。

これまでの5年間とそこでの気づき

新卒で入社して5年半、下っ端としてそれなりには働いてきました。目の下にはいつも頑固なクマを作り、「いつも残業してる子」と呼ばれたり。。朝までコースのあとそのまま打ち合わせに出かけるなんて日もありました。

実際に体は悲鳴を上げていて、高ストレスと寝不足で23歳からメニエール病を発症し、免疫低下による様々な不調にも悩まされました。医者に行くと「こんなにいろんな症状が出てますけど、この生活を続けるんですか?」と聞かれたこともありました。


そんな日々で、労働について、はたまた人生について、色々なことを考えました。


そしていつのまにか自分の人生は「~すべきだ」、「~しなければならない」という、強制的な固定観念にとてつもなく支配されていたということに気づきました。

期待されたような人格でいなければいけない(人格を偽ってまで)、人に合わせなくてはいけない(自分の考えを抑えてまで)、役割を全うしなければいけない(体や心にいろんな限界を迎えてまで)。

この時期はありとあらゆる無理をして、自分ではない別の誰かを演じていました。しかし演じることが完璧にできるわけもなく、毎日心の中には怒りがあって、覇気もなくて、結構負のオーラをばらまいてしまっていたと思います。そんなごまかしきれない自分に嫌気がさしながら、とてつもない虚しさも感じていました。


仕事のスキルを学べたことはこの時期の財産ですが、それはあまりにも多くのものを犠牲にして得たものでした。数年間この状態が続き、もう自分が壊れると確信し、体勢を立て直すよう動くことを決意しましたが、それも容易なことではなく、年単位で取り組むも思うような成果が出ませんでした。

全てを投げ出そうかと思考停止に陥りかけたタイミングで、突如決まった海外転勤。動揺しましたが、青天の霹靂でした。


この一連の経験を通じて、ロンドン行きは強制的な思考から外れて、自分の人生を再スタートさせるためのチャンスだと思いました。

社会的でいい子を演じてしまう「対外的な自分」と「本当の自分」。この二つがかけ離れてしまうほどに、自分の人生は満足がいかないものなのだと、5年半かけて学びました。
人から期待される自分を優先して、自分が自分であることを放棄してしまうのは、もうやめようと心に誓いました。

”働かない”という選択肢

ロンドン行きが決まってからしばらくして夫婦で、ロンドンでわたしの生活をどうするかという話題になりました。子どももまだいないのでわたしには時間がたっぷりあるからです。話す中で夫からは「今は自分のための時間を過ごしてみたら」と”働かない”という選択肢を提示してくれました。

お金はあって困ることはないというのは共通認識でしたが、お金よりなによりその時間がわたしの人生の中で大切なものになるだろうという考えからでした。

”好きなこと、興味が湧くこと”に注力する

ではその働かない時間で何をするか、それは”好きなこと、興味が湧くこと”です。

こう言うと色々な批判が聞こえてくると思います。誰だって義務や責任の中に生きていて、そんな中で”好き”とか”これに興味がある”とか言ってる人は、頭がおかしいんじゃないかと。

人間は世間体や外聞を気にします。でもそれはわたしが恐れている「対外的な自分」にコントロールされている状態にほかなりません。

「対外的な自分」はまともな人間だと思ってもらえるよう振る舞うことも可能ですし、外でお金を稼いでくることも得意です。社会の中で生きるためには絶対に必要な要素です。

でも。人は「対外的な自分」を生きることに注力するあまり、「本当の自分」の声を無視しがちなのではないでしょうか。

「対外的な自分」は「本当の自分」として生きるための手段であるはずなのに、それが逆転して「対外的な自分」を生きること、それ自体が生きる目的になってしまう。本来コインの裏表であるはずの「対外的な自分」と「本当の自分」が分断してしまう。それをわたしは一番恐れています。かつての自分がそうであったように。


せっかく自分に生まれてきたんだから、自分らしく生きていきたい。誰に言われた人生でもなく、自分の人生を生きていきたい。そのためには今一度「本当の自分」の声を聴く必要があります。

そのためにわたしは、鈍った感覚を取り戻すべく”好きなこと、興味が湧くこと”にまずは注力したい。

その中での苦悩

”好きなこと、興味が湧くこと”に注力するという言葉だけを聞くと、身勝手で不真面目な印象を抱きます。

でも実際にそれらばかりをしている毎日を過ごして思うのは、「それはそれで辛いこともある」ということです。

”好きなこと、興味が湧くこと”=”楽なこと”では決してないということは、改めて実感しました。

でもその中でも喜びがある。自分の心が潤う瞬間がある。なによりそうして人生の大切な時間が彩られていく。そういうことに大真面目に向き合っています。

好きなことばかりしていて未来はどうなるのだろうと、少なからず不安はあります。”好きなこと、興味が湧くこと”ばかりした未来が思う通りの、明るいものでなかったらどうしよう。小心者なのでたまに考えてしまいます。

でも、そこは自信を持って前に進んでいくしかない。どんな道にも不安や迷いはつきものです。それが吹き飛ばせるようになるころには、また違うステージに自分がいるんだと思います。

ロンドンでのこれから

まず大きな方針として”好きなこと、興味が湧くこと”をしていく中で、色んな人や考えに出会いたい、自分の頭でいろんなことを考えたい、自分の認知する世界広げていきたいという漠然とした思いがあります。

そのゴールがどこに繋がっているかは、正直なところ全然わかりません。

でも、自分の心とリンクするものがきっと見つかる気がしています。

その結果が何らかの職業でフルタイムで働くということでも、専業主婦になるということでも、はたまたほかの何かでも、心に向き合った結果ならよいと思っています。



とっても長文になってしまいましたが、こんな思いで新しい土地で暮らしています!